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炭化水素系洗浄剤HC-AD50
高機能洗浄剤HC-AD50は、HCシリーズの中で、水から油までの様々な汚れを一液で実現した、溶解タイプの高機能洗浄剤です。HC-AD50は、他の洗浄剤と比べても極めて優れた洗浄効果を発揮します。
高機能洗浄剤HCシリーズ AD50の特徴
他洗浄液との比較
水系・準水系との比較
- 洗浄力に優れる
- 乾燥が速く、消費エネルギーが少ない
- 純水によるリンスが不要で、シミや錆も発生しにくく、液管理が容易である
- 蒸留回収が可能。排水処理が不要
IPAとの比較
- 水溶性汚れはもとより、油性油汚れに対しても優れた除去能力を発揮する
- 引火点が高く、安全性に優れる
- 法規上の制約が少なく取り扱いやすい
- 蒸留回収による再利用が安易である
他炭化水素系との比較
- 水、水溶性汚れに対して水きり剤が不要で、1液で洗浄・乾燥が可能である
- 袋穴や重なりあった被洗浄物などでも水、水溶性汚れを安易に溶解除去できる
- 水、油性の複合汚れも1液で溶解除去できる
塩素系・フッ素系との比較
- 毒性が低く、人体への安全性が高い
- 揮発しにくく、環境への影響も少ない
- 法規上の制約が少なく、取り扱いやすい
- 水溶性汚れも1液で除去が可能である
HC-AD50の主な物性と関係法令
主な物性
項目
単位
物性
主成分
アルコール性炭化水素
外観
無色透明の液体
臭気
エーテル臭
色調(APHA)
15以下
沸点
[℃]
152
比重(25/25℃)
0.89
粘度(30℃)
[Pa・s]
0.0026
表面張力(20℃)
[N/m]
0.027
蒸発潜熱
[J/g]
395
蒸気圧(20℃)
[kPa]
0.2
引火点
[℃]
50
発火点
[℃]
263
燃焼範囲
[vol%]
1.2~12.1
水の溶解度(25℃)
[wt%]
任意の割合で溶解
体積抵抗率
[Ω・cm]
1.8×108
主な関係法令
消防法
危険物第四類 第二石油類
有機溶剤中毒予防規則
該当せず
水質汚濁防止法
大気汚染防止法
有害汚染物質
VOC規制
洗浄剤と空気との接触面積が5m2以上の洗浄施設は、
HC-AD50も該当
オゾン層保護に関する規則
該当せず
地球温暖化対策推進法
化学物質管理推進法(PRTR)
洗浄試験データ
水溶性切削油の除去試験データ
項目 | 単位 | 物性 |
主成分 | アルコール性炭化水素 | |
---|---|---|
外観 | 無色透明の液体 | |
臭気 | エーテル臭 | |
色調(APHA) | 15以下 | |
沸点 | [℃] | 152 |
比重(25/25℃) | 0.89 | |
粘度(30℃) | [Pa・s] | 0.0026 |
表面張力(20℃) | [N/m] | 0.027 |
蒸発潜熱 | [J/g] | 395 |
蒸気圧(20℃) | [kPa] | 0.2 |
引火点 | [℃] | 50 |
発火点 | [℃] | 263 |
燃焼範囲 | [vol%] | 1.2~12.1 |
水の溶解度(25℃) | [wt%] | 任意の割合で溶解 |
体積抵抗率 | [Ω・cm] | 1.8×108 |
消防法 | 危険物第四類 第二石油類 | |
---|---|---|
有機溶剤中毒予防規則 | 該当せず | |
水質汚濁防止法 | ||
大気汚染防止法 | 有害汚染物質 | |
VOC規制 | 洗浄剤と空気との接触面積が5m2以上の洗浄施設は、 HC-AD50も該当 |
|
オゾン層保護に関する規則 | 該当せず | |
地球温暖化対策推進法 | ||
化学物質管理推進法(PRTR) |
- 試験方法:ナット付きボルトに水溶性切削油を付着させ、
各洗浄剤で一定時間超音波洗浄(5分)を行う - 洗浄温度:40℃ 但し、IPA:室温、A社グリコールエーテル:50度
- 水溶性切削油:エマルジョンタイプ切削油(汎用グレード、10倍希釈
油性加工油の除去試験データ
- 試験方法:ナット付きボルトに加工油を付着させ、各洗浄剤で一定時間超音波洗浄
(10分)を行う - 洗浄温度:40℃ 但し、IPA:室温、A社グリコールエーテル:50度
- 加工油:熱処理油
HC-AD50の樹脂、ゴムへの影響
HC-AD50はゴム製品への使用が可能です。ただし一部ゴムの種類によっては、
影響が出ますので、下記表をご参照ください。
試験材料 | 試験条件: 40℃、1hr |
試験条件: 80℃、1hr |
試験条件: 80℃、150hr |
||||
重量 変化率[%] |
寸法 変化率[%] |
重量 変化率[%] |
寸法 変化率[%] |
重量 変化率[%] |
寸法 変化率[%] |
||
樹脂 | フッ素(テフロン) | ◎ | |||||
ポリアミド(ナイロン) | ◎ | ○ | ◎ | ||||
フェノール(ベークライト) | ◎ | ||||||
ポリアセタール(デルリン) | ◎ | ○ | |||||
メラミン | ◎ | ○ | ◎ | ||||
エポキシ | ◎ | ||||||
ポリエチレン | ◎ | ○ | ◎ | ||||
ポリプロピレン | ◎ | ※ | |||||
ポリエステル(PET) | ※ | ||||||
硬質塩化ビニール | ◎ | ○ | ◎ | ※ | |||
ポリカーボネート | ◎ | ※ | |||||
ポリスチレン | ○ | ◎ | ※ | ||||
ABS | ◎ | △ | ◎ | ※ | |||
PBT | ◎ | ○ | ◎ | ||||
アクリル | ※ | ||||||
PPS | ◎ | ||||||
ゴム | フッ素ゴム(バイトン) | ○ | ◎ | ○ | △ | ||
クロロプレンゴム | ○ | ◎ | ○ | △ | ○ | ||
シリコンゴム | △ | ○ | △ | ||||
ウレタンゴム | △ | ○ | △ | × | |||
天然ゴム | ○ | △ | |||||
ブタジエンゴム | ○ | △ | ○ | ||||
ブチルゴム | ◎ | ○ | ◎ | ○ | |||
NBR | ○ | △ | ○ | △ | |||
SBR | ○ | △ | ○ | △ | |||
パーフロロエラストマー | ◎ | ○ |
注1.試験材料…日本テストパネル工業株式会社製(寸法:24×90×2mm)
注2.試験方法…所定温度に保持した洗浄剤中に試験材料を入れ、一定時間後に取り出し、エアブロー乾燥後、デジケーター中で30分間室温放置し、変化率[%]を求める。
注3.試験材料の変化率を以下の基準で判定
判定基準 | ◎ | ○ | △ | × | ※ |
---|---|---|---|---|---|
変化率[%] | 0~1未満 | 1~10未満 | 10~50未満 | 50以上 | 白化、軟化、変形、溶解等の異常 |
洗浄テスト、洗浄システムの選定も行っております。
各種部品の洗浄でお困りの際には、
お気軽にお問い合わせください。