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セパレーター導入時のよくある質問と回答

固液分離に関するご質問

Q 分離性能を教えてください

A 固形物が何%程度分離できるかは、固形物の比重と粒径で決まります。固形物の比重が重いほど、また粒形が大きいほど分離は容易です。詳細は「分離性能のページ」でご確認ください。

Q どのような固形物が分離可能ですか?

A ラバルセパレーター(サンドセパレーター)を使い、対象の固形物が液体から分離できるかどうかは、固形物の比重と粒径で決まります。分離可能な固形物はある程度の比重が必要です。砂や金属粉などは分離の対象となりますが、藻のような浮遊物や水に沈むのに極端に時間がかかる固形物は比重が小さく分離することが出来ません。また粒径が数ミクロン以下の固形物は分離することが出来ません。分離性能の詳細は「分離性能のページ」でご確認ください。
また、サンドセパレーターで許容される固形物の体積濃度は1%までとなります。(1%は一見低く感じられるかもしれませんが、仮に流量100L/分程度の小さなラインでも、固形物の排出量は1分間で1リットル、1時間だと60Lにもなりますので、決して高い濃度ではありません。)

Q 液体の条件は(耐圧・粘性・水質等)

A サンドセパレーターの最高圧は1.0MPaとなり、それ以上の圧力がかかる場合は特注品となりますので別途ご相談ください。(必要圧力はこちらに記載)
また、粘性が高い液体では利用することが出来ません。
セパレーターの材質は炭素鋼製かステンレス製となりますので、それらの材質を腐食しない液体である必要があります。酸性やアルカリ性の場合、海水の場合などはステンレス製を選択される場合が多いです。

Q 固形物が分離される原理が知りたい

A サンドセパレーター内部で流体は加速され渦を作りますが、この過程で液体と固形物の比重差を利用して固形物だけが分離されます。「ラバルセパレーター/サンドセパレーターの原理のページ」でご確認ください。

Q セパレーターを直列・並列に設置する意味と注意点を教えてください

A セパレーターを直列に並べることでより高い分離性能を得ることが可能です。詳細は、「サンドセパレーター/ラバルセパレーターの分離性能のページ」でご確認ください。ただし直列に設置するとセパレーターの圧力損失も台数分発生しますのでご注意ください。
セパレーターは数千トン/時まで処理可能なモデルもありますので、並列に設置するケースは多くはありません。ただし、①非常時のバックアップラインが欲しい場合、②1台を設置し、後から増設した場合、③主にサンドセパレーターとして利用するケースで安価なILシリーズを並列に並べてコストを抑えたい場合などには、並列に並べることもあります。一つのラインを並列に分ける場合には、それぞれの流量が、各セパレーターの流量範囲に収まるように配管を組む必要があります。

サンドセパレーターを直列に並べるイメージ図
直列に並べる場合のイメージ図
サンドセパレーターを直列・並列に設置
超大型機を直列、及び並列に設置

メンテナンス方法

Q メンテナンスについて教えてください

A 日常のメンテナンスはほぼありませんが、固形物を連続排出しない場合(定期的に排出する場合)は、ドレン口のバルブを開ける作業が必要です。ドレン処理の方法についての詳細は、「導入にあたっての確認事項と注意点のページ」をご参照ください。

Q 消耗品はありますか?

A ILBシリーズとJPLシリーズに消耗品はありません。JPXシリーズはガスケットのみ定期的に交換ください。

Q 固形物の排出方法は?

A ドレン処理の方法は、①定期的に手動バルブを開ける方法、②自動バルブを設置しタイマーで定期的にバルブを開ける方法、③バルブを半開放し連続的に排出する方法があります。「導入にあたっての確認事項と注意点のページ」も合わせてご参照ください。

Q 固形物排出の頻度と時間は?

A セパレーターを設置後、最初は頻繁にセパレータードレン口から固形物を排出していただき、排出物の状態を見ながら排出頻度を調整してください。
固形物濃度が確実な場合は、濃度と流量から固形物量を計算し、チャンバー容量と照らし合わせて排出頻度を決定していただく方法もあります。ただし、セパレーター下部のチャンバー部分が満タンになってからの排出ではドレン口が詰まりやすくなるので、チャンバー容量三分の一程度たまるまでに排出を行ってください。チャンバー容量は、各モデルの型式一覧にある最大堆積量を参照ください。
サンドセパレーターからの固形物排出は、セパレーター下部にあるチャンバー(タンク)部とドレン口から固形物が完全に取り除かれるだけの十分な時間行う必要があります。正常に分離が行われていれば、セパレーターから排出される液体の色が最初は砂交じりの黒から茶色だったのが、明るい透明な色に変わっていきます。

セパレーターの設置方法

Q 設置場所はどこでしょうか?

A 基本的にはポンプの後段の配管途中に設置いただく必要があります。ポンプ前に設置されたい場合は別途ご相談ください。

Q 必要な圧力と圧力損失は?

A 必要最低圧力は0.2MPa以上を推奨しておりますす。より正確にはILBシリーズの場合、「流入圧力> 下流での必要圧力+本体の圧力損失(規定流量範囲内で0.03~0.08MPa)+0.05MPa 」である必要があります。ドレン解放時には出口側の圧力が0.03MPa低下するのでドレン口を常時開放する場合には、その分も考慮ください。
圧力損失は、「ラバルセパレーター/サンドセパレーターの圧力損失のページ」でご確認ください。

Q 電源は必要でしょうか?

A サンドセパレーター/ラバルセパレーターを動かすのに電源は不要です。ポンプを使い一定の圧力で液体を流すことで固形物と液体が分離されます。例外として、ドレン口に自動排出弁を付けられる場合には、自動排出弁の電源のみ必要となります。

Q 固定方法は

A ILBシリーズ、ILSシリーズは配管で支持するだけでも大丈夫ですが、胴体部分をU字ボルトなどで壁や柱に支持すると、より安定します。また固定用三脚もオプションでご用意しております。
JPXシリーズの大型タイプなどは垂直タイプと斜めタイプがございます。垂直タイプは自立し、斜め型タイプは本体を固定する脚を別途用意しております。詳細はお問い合わせください。

Q 屋外でも使えますか?

A 屋外でも設置が可能です。炭素鋼製の場合は外面塗装をしております。また設置環境が厳しいところではステンレス製もご用意しております

Q 高さに制限がある場合は?

A セパレーターは他社製品と比べても非常にコンパクトなので設置の際に高さが問題になることはあまりありません。大型機の場合は垂直型と斜め型があり、高さに制限がある場合は斜め型を選定いただけます。

その他

Q カタログが欲しい

A 以下リンクよりダウンロードが可能です。
ラバルセパレーター/サンドセパレーターのカタログダウンロード

Q 個別の型式の図面が欲しい

A 機種を選定し図面を送付させていただきますので、個別にお問い合わせください。

Q テスト機は

A 小型のテスト機(型式:ILB-0050とILB-0150)がございます。詳細はお問い合わせください。

Q 価格が知りたい

A 流量の情報があれば型式の選定を行い、お見積りが可能です。お見積りは個別にお問い合わせください。

Q セパレーターに流せないものは?

A セパレーターに大きすぎる異物を流すと内部で詰まってしまう場合があります。セパレーターを通過できる最大の粒径は6~9mmとなっているので、落ち葉やビニール紐、数センチもあるような石などは流さないでください。最大粒径以上のサイズの固形物を流す場合は前段にストレーナを設置してください。
各型式ごとの固形物の通貨最大粒径は、セパレーターの型式一覧のページでご確認ください。

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